投稿日: 2018年2月9日
鹿児島県指宿市「指宿白水館」にて開催された「第2回九州観光振興大会」にお招きいただき、講演をさせて頂きました。九州観光振興議員連盟・(一社)九州観光振興機構が主催する年に1度の大会は、オール九州体制で地方創生を盛り上げようという熱気に包まれ、大変有意義でした。同大会には、九州7県の県会議員、行政、観光団体、宿泊・交通事業者などが参加し、県境を超えた広域観光振興推進について討議されました。
当社は、「これからの時代を勝ち抜く、魅力的な観光地の作り方~「おもてなし」の科学的実践こそが、成功のカギ~ 」というテーマでお話しをいたしました。
温泉や食、温かい人柄など九州にはたくさんの観光資源があります。従って、九州観光の活性化のためには、既にある観光資源や今取り組んでいることを否定せずに、まずはしっかりと磨くことが大切でしょう。ただし、個人個人が持っている知識やノウハウを皆で共有することを意識し、仕組みにすることが肝要で、それによって、成果を何倍にもできると考えます。
観光を通じて地方活性化を実現する過程で大切なことは、次のようなイメージを具体的なアクションに落とし込むことだと私たちは考えています。
昨今、日本のサービス業の労働生産性が欧米と比較して低いという問題が指摘されていますが、今ある日本の魅力である「おもてなし」を否定し、効率化することで、労働生産性を高めようという論調には、賛同できません。
コトラーがその著作(マーケティングの未来と日本)で指摘するように、本当の競争力とは、実は、一見無駄に思えるような、献身的なサービスにあるのではないでしょうか。それが属人的にならず、会社組織としてきちんと管理・提供することで、サービスの質が担保され、効果を最大化できると考えています。
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