top of page

当社の活動報告やお知らせ、ホスピタリティマネジメント、ホテル経営に関するコラムのページです

  • 執筆者の写真PGHエンタープライズ株式会社

京都大学経営管理大学院主催「観光を考えるシンポジウム」に登壇しました

更新日:2020年2月26日

京都大学経営管理大学院主催,㈱KBS総研,S―イノベーションデザイン㈱共催の「第7回考えるシンポジウム」(2019年11月10日開催)に登壇し,今年の「これ以上,京都に宿泊施設は必要か」というテーマについて,ディスカッションを行いました。

いわゆる宿泊特化型のホテルは十分供給されつつあるのですが、高付加価値型ホテルはまだ不足しており,この部分の充実が求められています。また,単純に宿泊料金が高いホテルを高級ホテルと呼ぶのではなく,あえて,「高付加価値型ホテル」とする点に意味を込めています。この存在こそが,地元地域活性と直結する価値を提供することができると,当社は認識しているためです。高付加価値型ホテルとは,ホテルを形成する3要素である「ハードウェア(施設設備)」「ソフトウェア(商品サービス)」「ヒューマンウェア(人材)」の質を高め,顧客に豊かな経験価値を提供するホテルです。この3要素の充実なくして,単なるSDカーブ(需給カーブ)によって料金を乱高下させることは,結果的に顧客を失うことになってしまいます。宿泊客だけではなく,地元住民を含めた,全方位のステークホテルダーの観察し,ニーズに応えていくことで,その土地ならではの魅力を備えたホテルを醸成できれば,観光客は故郷に帰って,そのホテルと土地の魅力を伝える「語り部」となり,地元住民もホテルを通じて,自らの観光資源を再発見し,誇りをもって,ホテルと共存共栄できるようになる。更に,こうしたロイヤルティの高い内外の顧客に支えられ,従業員のサービスも磨かれていく。市場が成熟し,グローバル化が推し進められた現在においては,ホテル事業というものを,単なる宿屋ではなく,こうした俯瞰したストーリーを内包し,サービスとマネジメントに反映するコンセプトとスキルが重要です。それは,競争優位の源泉を支える土台となるといえるでしょう。


関連ページ:㈱KBS総研 広報誌より

      開催報告 前編 https://www.kbsbiz.com/together/pdf/2020/Together2002.pdf

閲覧数:45回0件のコメント

最新記事

すべて表示

コラムを寄稿しました

「ホテルマネジメント実践編―顧客不在のマーケティング:レベニューマネジメントの限界」と題したコラムを寄稿しました 国際観光ホスピタリティ総研株式会社ホームページ↓ https://www.iith.net/post/hospitality-topics-7-ホテルマネジメント実践編-顧客不在のマーケティング:レベニュー・マネジメントの限界

サービス学会第10回国内大会に論文投稿・発表しました

2022年3月7~9日にハイブリッド形式で開催されたサービス学会(会長:原良憲:京都大学経営管理大学院 教授)にて,論文投稿及び発表をおこないました ・窪山哲雄(当社代表)「多様性社会における新たなインターナル・マーケティングー企業と従業員の価値共創ー」 ・本田路子(当社執行役員)「顧客との対話と総消費額重視のサービス経営ー北欧学派のサービス研究の実装に向けてー」 大会概要・プログラム http:

ホテルサービス特化型レポート”Hotel Management Review”創刊

ホテルサービス,マーケティングにについて,より実践に近い視点で分析・提言を行うレポートが創刊されました。第1号のテーマは「ハウスキーピング」です。ホテルオペレーション設計にご活用頂けますと幸いです。 レポートの閲覧はこちらから↓↓↓ https://www.iith.net/post/hotel-management-review-1 発行元は,国際観光ホスピタリティ総研㈱(関連会社)です

bottom of page